

エルメス四重奏団
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エルメス四重奏団
華々しい活動を繰り広げているエルメス四重奏団は、ヨーロッパはもとより、世界各地で公
演を行っている。
とりわけアメリカ合衆国で定期的にツアーを行っているエルメス四重奏団は、これまでワシ
ントンのケネディ・センター、ニューヨークのカーネギー・ホール(ザンケル・ホール)を始め、
合衆国中の一流コンサートホールから定期的に招かれている。
エルメス四重奏団は、師との決定的な出会いを通じて成長を遂げた。彼らは、ラヴェル四
重奏団、イザイ四重奏団、アルテミス四重奏団のもとで研鑽を積み、共に音楽性を育んで
きたのである。
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人のメンバーたちは、ベルリンでエバーハルト・フェルツからも薫陶を受け
た。さらに後には、巨匠アルフレッド・ブレンデルからも深く感化され、現在もブレンデルの
もとで定期的に学んでいる。
エルメス四重奏団に授けられた数々の賞には、批評家賞の「年間最優秀新人音楽家
賞」(
2014
・
15
年度)、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭の「ノルトメタル・アンサンブ
ル賞」(
2013
年)が含まれる。
2011
年、権威あるジュネーヴ国際コンクールで優勝。この
ほか、
2010
年の
FNAPEC
国際室内楽コンクール、
2009
年のリヨン国際室内楽コンクー
ル、
2012
年のニューヨーク・ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションでもそれぞ
れ第1位に輝いている。
エルメス四重奏団は、
2012
年から
2016
年まで、エリーザベト王妃音楽学校(シャペル)のレ
ジデント・アーティストを務めた。
2015
年から、バンク・ポピュレール財団ならびにパリのシン
ガー=ポリニャック財団の支援を受けている。
エリーゼ・リュウの使用楽器は、フランス楽器基金より貸与されたダヴィッド・テヒラー製作の
ヴァイオリン。オメール・ブシェーズは
2016
年
8
月から、ソシエテ・ジェネラル音楽メセナより
貸与されたジョセフ・ガリアーノ製作(
1796
年製)のヴァイオリンを使用している。