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パスカル・アモワイエル

ピアニストは、ショパンを弾く人と、ショパンを弾かない人の2種類のタイプに大きく分

かれます。貴方はいつ、自分が前者に属すと気づいたのでしょうか?

非常に早い時期です。子供の頃でした。

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歳の時、耳で聞いた音楽を再現しようとした

際に、ショパンを気に入ったのです。ショパンの作品を弾くピアニストがいる一方で、ショパ

ンとは距離を置くピアニストもいるのだということを、当時の私は知りませんでした。

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歳で

本格的にピアノの勉強を始めた時、自然にショパンに、しかしまたリストにも関心を抱きまし

た。彼らの音楽は私に親しみを感じさせると同時に、「いつか弾けるようになりたい」という大

きな挑戦を意味する存在でもありました。早くからショパンのポロネーズは、到達すべき目

標であると思っていました――その毅然とした調子や、ナラティヴな性格に心惹かれたの

です。そしてとりわけ、ピアノと出会い練習を重ねていく過程で私たちが抱く衝動が、ショパ

ンのポロネーズが放つほとばしりと自然に調和しました。