

パスカル・アモワイエル
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2010
年、パスカル・アモワイエルは、CD「ショパン・ノクターン全集」で、ワルシャ
ワのショパン協会からディスク大賞を受賞した。フランスの音楽雑誌『クラシカ』は、
この録音について、「想像さえできないような奇跡。単に理想的なディスクと言お
う。これを聞くと驚くばかりで無重力状態のようになり、あまりの美しさでまさに喜
びに浸ることができる」と批評している。前年の2009年に、同誌はすでに、彼の
弾くリストの『葬送』を、録音史に残る同曲の四つの最高の演奏のひとつに数え
ている。さらに二年前、独仏共同テレビ局アルテは、同じくリストの『詩的で宗教
的な調べ』を収めたディスクを、その年で最高の五つの録音の中に選んだ。
1971
年生まれのパスカル・アモワイエルは、優れた音楽家として、
2005
年度の
「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュージック」賞(フランスのグラミー賞にあたる権威ある
賞)を新人ソリスト部門で受賞し、大衆にその名を広く知られることになった。
2010
年、フランスの主要メセナであるバンク・ポピュレール財団に選ばれて支援
を受ける。現在、パリ郊外のペルー・シュル・マルヌで行われる音楽祭「
Notes
d’Automne
(秋の譜)」の音楽監督を務めている。
ベルリンのフィルハーモニー・ホール、パリのシテ・ド・ラ・ミュジークやサル・プレ
イエル、ブリュッセル、アムステルダム等々、ヨーロッパの主要ホールでリサイタル
を開催。さらに、アメリカ、カナダ、ロシア、中国、日本などで、パリ管弦楽団
(
DVD
が発売)、リール国立交響楽団、モンプリエ国立交響楽団、ブルガリア国
立放送響、モスクワ国立交響楽団、武漢フィルハーモニー交響楽団などと共演。
「寛容で開かれた音楽家」として、ドゥ・マゴ芸術家国際大賞を受賞した。フランス
芸術文化勲章シュヴァリエ。
www.pascal-amoyel.com