

弦楽四重奏曲第
13
番 変ロ長調 作品
130
作品
130
は
6
楽章から成っている(第
12
番から第
14
番まで、1曲ご
とに1楽章増えている)が、さらに見事といえるのは、豊かな音楽
論法的な役割が、プロポーション、コントラスト、不規則性におい
て―それぞれの内部でも、全体的な構成面においても―さらに
大規模なものとなっていることだ。音楽は、強烈に叙述的な現象
としてより流れを増し、形式はハイドンが生んだ古典的な形式
論理に、徐々に根本から対立するものとなっていった。