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ダヴィド·グリマル ダヴィド·グリマルは、30年にわたって世界各地の主要な舞台に立ち、ソリストとして数々 のオーケストラと定期的に共演を重ねてきた。グリマルのために、多くの傑出した現代作 曲家たちが新作を書き上げており、引く手あまたの室内楽奏者でもある彼は、屈指の国際 音楽祭から招かれ演奏している。 ソリストとしての活動と並行して、約15年前に“レ·ディソナンス”を創設。以来グリマルは、芸 術監督として同楽団を率いてきた。“レ·ディソナンス”は、世界で唯一、指揮者なしで定期的 に主要な交響作品を奏でているオーケストラであり、これまでヨーロッパ中の一流コンサー ト·ホールで演奏を披露している。また同団を範として、多数の由緒あるオーケストラがグリ マルに共演を依頼している。 この“分かち合い”の精神の延長線上にある“ロートル·セゾン(L’Autre Saison)”は、グリマ ルがパリの野外生活者たちの支援を目的に立ち上げたコンサート·シーズンである。 グリマルは、2008年にフランス共和国文化通信省から芸術文化勲章“シュヴァリエ”を受 勲。ザールブリュッケン音楽大学でヴァイオリン演奏を指導するかたわら、世界各地からた びたび招かれマスタークラスを開いている。使用楽器は、1710年製のストラディヴァリウ ス“ex-Roederer”。演奏曲目に応じて、ピエール·トルテ、レオナール&フランソワ=グザヴィ エ·トルテ、ピエール·グリュンベルガー製作の弓を使い分けている。 46 ショーソン / ラヴェル / エネスク
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