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特異な響きの世界を創出したスクリャー ビンは、当初ショパンの音楽から深い影 響を受けた。ジャン=フィリップ・コラ ールは、このロマン主義の流れを追うべ く、スクリャービンの繊細かつ情熱的な 《ピアノ協奏曲》に光を当て、その傍ら にリムスキー=コルサコフの《ピアノ協 奏曲》を置いてみせた。いまだ演奏機会 の少ない二つのロシア作品は、抗いがた い魅力と瑞々しさを湛えている。

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