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53 ロワイヨモン修道院 1228年に若きルイ9世(聖ルイ)とその母ブランシュ·ド·カスティーユの命で建設された ロワイヨモン修道院は、1927年に歴史的建造物に認定され、今日、パリを中心とするイ ル·ド·フランス地域圏で最大のシトー会修道院建造物として維持されている。同建物は、 壮麗なクロイスター(回廊)と、フランスでもっとも美しいゴシック様式の大食堂の一つを 擁する。 不朽の美をほこる地でシトー会修道院として誕生した同建物は、その後に王立大修道院、 工場、修練所、軍病院、邸宅として順に使用された。同建物を取り巻く三つの庭園は、フラン ス文化省により“Jardins remarquables(傑出した庭園)”に分類されている。 1964年から、人間科学の発展を目指すロワイヨモン財団(ゴウアン=ラン)が、この文化遺 産の保存と充実に努めており、芸術家たちの招へいや、あらゆる人びとへの働きかけを通じ て、施設の活性化を進めている。 出会いと集いを促す文化施設として、ロワイヨモン修道院は毎年秋に音楽と舞踊をテーマ とする芸術祭を開催している。

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