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アドリアン·ラ·マルカ 55 クリスティアン・アルミンク(指揮) 2011年から2019年までベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(OPRL)の音 楽監督を務めたクリスティアン・アルミンクは、1971年にウィーンに生まれ、ハンブルクで育 った。レオポルト・ハーガーに師事し、小澤征爾のもとでも研鑽(1992-1998)を積んだアル ミンクは、これまでオストラヴァ・ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団(1995-2002)、ル ツェルン交響楽団(2001-2004)、新日本フィルハーモニー交響楽団(2003-2013)の首席 指揮者や音楽監督を歴任。2017年から、広島交響楽団の首席客演指揮者を任されてい る。 生地では、毎週のように現地の世界的楽団が誇るウィーンならではのサウンドに触れ、R. シュトラウス、ブルックナー、マーラー等、ドイツ系の偉大なレパートリーに親しんだ。またウ ィーンでは並行して、古楽演奏の偉大な先駆者ニコラウス・アーノンクールからも感化され た。音楽監督を務めたリエージュ・フィルでは、楽団の看板とも言えるフランス作品の充実 をはかるとともに、OPRLが現代音楽の分野で育んできた伝統を活かしながら、中央ヨーロ ッパ各地のレパートリーの演奏にも力を入れた。また自らのスラヴ系音楽、とりわけチェコ音 楽への深い知識を、積極的にOPRLに伝えた。 これまで、ベルリン、ウィーン、フランクフルト、ライプツィヒ、シュトゥットガルト、ストラスブー ル、ミュンヘン、ローマ、ジュネーヴ、ボストン、シンシナティ、ヒューストンを筆頭に、世界各 地の50以上のオーケストラに客演。オペラの分野でも引く手あまたのアルミンクは、ザルツ ブルク、シンシナティ、トリエステ、ルツェルン、ヴェローナ、ストラスブール、フランクフルト、 東京等で名演を届けている。 10年以上にわたり、ブラームス、ベートーヴェン、マーラー、ヤナーチェク、シュミット等の作 品を、とりわけ新日本フィルハーモニー交響楽団との共演で録音。フランス国立リヨン管弦 楽団とは現代作曲家ティエリー・エスケシュの作品を録音した。OPRLとはこれまで、 サン =サーンスの作品集(3枚組)の他、フランクの交響曲、グヴィ、ワーグナー、ジョンゲンの作 品を収めたアルバムをリリースしている。
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