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54 ウォルトン / グリジ / プロコフィエフ ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団 1960年に創設されたベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(OPRL)は、ベ ルギーのフランス語圏でプロとして活動している唯一の交響楽団である。ワロン=ブリュッ セル連盟、リエージュ市、リエージュ州から支援を受け、ベルギー国営宝くじの賛助を得て いるOPRLは、現在、リエージュ・フィルハーモニー・ホール(1887年に開館)はもとより、ベ ルギー各地およびヨーロッパ屈指のホールや主要な国際音楽祭、さらには日本やアメリカ で公演を重ねている。 創設者のファルナン・キネと歴代の音楽監督たち(マニュエル・ロザンタル、ポール・シュト ラウス、ピエール・バルトロメー、ルイ・ラングレ、パスカル・ロフェ、フランソワ=グザヴィエ・ロ ト、クリスティアン・アルミンク)の指揮のもと、OPRLはドイツ文化とフランス文化の伝統の狭 間で、その音楽的アイデンティティを育んできた。2019年9月、ゲルゲイ・マダラシュが新シ ェフに就任。楽団は、現代音楽への積極的な支援、フランス/ベルギーの音楽遺産の普 及、新たなレパートリーの開拓に加え、およそ100の録音をリリースするなど旺盛なレコーデ ィング活動も行っている。 OPRLは15年以上ものあいだ、個性的な企画や独自のコンサート・シリーズを通じて、よりい っそう多くの聴衆に最良の音楽を届けようと努めてきた。 2016年から、クラシック・チャンネル“Mezzo LIVE HD”テレビ(ヨーロッパ、アジア、カナダ) とパートナーシップを結んでいる。 さらにOPRLは、年間を通して社会貢献活動にも力を入れており、クラシック音楽とは縁遠 い人々に積極的に働きかけている。とりわけ楽団は、学校への訪問公演やテーマ別のコン サート(“子供たちに届けるオーケストラ”他)を通して、若い聴衆の開拓に励んでいる。また 2015年からは、音楽教育組織“ReMuA”(エル・システマ・リエージュ)との協力のもと、地域 のオーケストラ団体を盛り上げている。 www.oprl.be
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