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37 アドリアン·ラ·マルカ アドリアン·ラ·マルカ あらゆるレパートリーに長けたラ·マルカの演奏は、高度な演奏技術に支えられた奥深い表 現を特徴とする。ラ·マルカが楽器から引き出す類いまれに豊かなサウンドは、その生来の カリスマ性と相まって、すぐさま彼自身と聴衆とを感情の絆で結びつける。 ラ·マルカは、2014年に仏“ヴィクトワール·ド·ラ·ミュジーク”からソロ器楽奏者として最優秀新 人賞を授与され、音楽家人生の岐路の一つを迎えた。2016年には、仏独共同テレビARTE のローランド·ビリャソンの番組“明日のスターたち”にゲスト出演。同年、ラ·ドルチェ·ヴォル タ·レーベルからデビュー盤『English Delight~イギリスのヴィオラ作品集』をリリースした。 また2016年には、クラシック演奏家として初めてラガルデール財団の奨学生に選ばれると いう快挙を成し遂げた。ラ·マルカは、バンク·ポピュレール、ロー·デュ·ラン、サフランの各財 団からも賞を授与され、支援を受けている。これまで、ウィリアム·プリムローズ、ライオネル·タ ーティス、フェリックス·メンデルスゾーン、ヨハネス·ブラームスの各国際コンクールで数々の 名誉ある賞を受賞。 2018/2019年シーズンには、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦 楽団、ポーランド国立放送交響楽団、香港シンフォニエッタ、トゥールーズ·キャピトル国立 管弦楽団、インスラ·オーケストラ、メス国立管弦楽団(ロレーヌ国立管弦楽団)、レ·シエクル との初共演を果たした。同シーズン中には、ベルギー王立リエージュ·フィルハーモニー管 弦楽団の初の“アーティスト·イン·レジデンス”を任された。 2013年から、クリスティアン=ピエール·ラ·マルカとともに、兄弟でロワール県の“フォレ音楽 祭”の芸術監督を務めている。 使用楽器は、ブボ音楽財団より貸与された1780年クレモナ製のニコラ·ベルゴンツィ。
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