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アンヌ·ガスティネル リヨン国立高等音楽院で学び、1986年、第1等賞を授与され同院を卒業。同年、パリ国立 高等音楽院の第3課程(博士)に進学した。これまで指導を受けたヨーヨー·マ、ヤーノシュ· シュタルケル、ポール·トルトゥリエからは、早くから類まれな成熟ぶりを称えられ、彼らから 人間的にも音楽的にも深く感化された。スヘフェニンゲン、プラハ、ロストロポーヴィチ等の 著名な国際チェロ·コンクールで数々の賞に輝いた後、ヨーロッパ各地での活動を開始。 とりわけ1990年のユーロヴィジョン·コンクールでの活躍をきっかけに、多くの聴衆にその存 在を知られることになった。巨匠たちから、優れた女流チェリストとして期待を寄せられてき たガスティネルは、1997年にはマルタ·カザルス·イストミンから、パブロ·カザルスの名器マッ テオ·ゴフリラーを一年間貸与された。 2006年、フランス版グラミー賞の異名をとるヴィクトワール·ド·ラ·ミュジークにて“年間最優秀 ソリスト”に選出された(以前には、同“新人賞”および“最優秀録音賞”も贈られている)。 以来、世界屈指のコンサート·ホールの舞台に立ち、オーケストラ、演奏家、作曲家たちと のコラボレーションにいそしんでいる。 室内楽では、クレール·デゼール、エルメス四重奏団、ニコラ·アンゲリッシュ、アンドレアス· オッテンザマー、ダヴィド·グリマル、フィリップ·カサール、グザヴィエ·フィリップ、レ·ヴィオロ ンセル·フランセらと共演。 2003年、リヨン国立高等音楽院の教授に就任。現在の使用楽器は、1690年製のテストー レ。 グザヴィエ・フィリップ / アンヌ·ガスティネル 53

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