LDV67

往年のデュオ、ヨゼフ·スークとジュリアス·カッチ ェンが遺した名盤に範をとりながら、アモリ·コ エトーとジョフロワ·クトーが3つの傑作の録音 に挑んだ。二人の演奏は、この上なく充実した 響きと、激しくも慎み深い表現を兼ねそなえて いる。 コエトーとクトーが3曲のソナタのカップリング として選んだのは、《F.A.E.ソナタ》のために書 かれた魅力あふれる《スケルツォ》である。同ソ ナタは、ブラームス、シューマン、ディートリヒが 合作し、共通の友人であったヴァイオリンの名 手ヨーゼフ·ヨアヒムに献呈された。この若書き の一曲には、ブラームスの精強かつ叙情的な詩 情の萌芽がすでにみとめられる。

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