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60 ブロッホ | エルガー ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団 1960 年に創設されたベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団( OPRL )は、ベ ルギーのフランス語圏で唯一のプロフェッショナルな交響楽団である。ワロン=ブリュッセ ル連盟、リエージュ市、リエージュ州から支援を受け、ベルギー国営宝くじの賛助を得てい る OPRL は、現在、 1887 年に開館したリエージュ・フィルハーモニー・ホールはもとより、ベ ルギー各地、ヨーロッパ屈指のホールや主要な国際音楽祭、さらには日本やアメリカで公 演を重ねている。 創設者のファルナン・キネと歴代の音楽監督たち(マニュエル・ロザンタル、ポール・シュト ラウス、ピエール・バルトロメー、ルイ・ラングレ、パスカル・ロフェ、フランソワ=グザヴィエ・ ロト)、そして 2011 年から音楽監督を務めるクリスティアン・アルミンクに導かれ、 OPRL の音 楽的アイデンティティは、ドイツとフランスの伝統の狭間で育まれてきた。 2019 年 9 月には、 ゲルゲイ・マダラシュが新シェフに就任予定。楽団は、現代音楽への積極的な支援、フラン ス/ベルギーの音楽遺産の普及、新たなレパートリーの開拓に加え、およそ 100 の録音を リリースするなど旺盛なレコーディング活動も行っている。 OPRL は 15 年以上にわたり、個性的な企画や独自のコンサート・シリーズを通じて、できるだ け多くの聴衆に最良の音楽を届けようと努めている。 2016 年から、クラシック・チャンネル“ Mezzo LIVE HD ”テレビ(ヨーロッパ、アジア、カナダ) とパートナーシップを結んでいる。 さらに OPRL は、年間を通して社会貢献活動にも力を入れており、クラシック音楽とは縁遠 い人々に積極的に働きかけている。とりわけ楽団は、学校への訪問公演やテーマ別のコン サート(“子供たちのためのオーケストラ”他)を通して、若い聴衆の開拓に励んでいる。ま た 2015 年からは、音楽教育組織“ ReMuA ”(エル・システマ・リエージュ)との協力のもと、地 域のオーケストラ団体を盛り上げている。 www.oprl.be
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