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51 ヴァシレナ·セラフィモヴァ | アルデオ四重奏団 《フラトレス(兄弟)》は、それ以前のペルトの作品との深い断絶を体現している。イギリス の作曲家ベンジャミン·ブリテンの逝去(1976年)は、ある種の啓示として《フラトレス》の 着想の源となった。曲は賛美歌風に始まる。主題は繰り返されるたびに、1音下へ移調さ れていく。その瞑想的な曲調は、ペルトのもう一つの独自な様式「ティンティナブリ(鈴声)」 のもと、ト短調の完全和音の構成音だけを奏でる内声によっていっそう強調される。 「現代性と伝統を結びつけるという着想は、まさに《フラトレス》のような作品において真 に意味をなします。私たちはこの音楽が貫く、時が静止したような感覚との繋がりに魅せ られています」と、本盤の奏者たちは打ち明ける。

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