LDV156

48 波にのせたメロディー クロード·ドビュッシーの《神聖な舞曲と世俗的な舞曲》はハープと弦楽合奏のための作 品である。そのシンフォニックも同然な編曲版も、マリンバと弦楽四重奏という編成をと る。クラの五重奏曲と同じく、この曲も異国情緒をにじませる。 「印象主義的と言われるドビュッシーの書法は、軽やかさと明るさを奏者に求めます。マ リンバはきらめく光を、弦楽四重奏はオーケストラのような深みをもたらします」と、本盤 の奏者たちは語る。「クラもドビュッシーも非ヨーロッパ圏の音楽から影響を受けました。 クラが五重奏曲で西アフリカの打楽器バラフォンを念頭に置いていることは確かです。一 方ドビュッシーは、シンコペーションと旋法の使用、そして反復を特徴とする《神聖な舞曲 と世俗的な舞曲》において、バリ島の神聖な打楽器合奏であるガムランに、いっそう積極 的にオマージュを捧げています」 クラの五重奏曲ではマリンバの音色が弦楽四重奏の色彩と溶け合うが、ドビュッシーの二 つの《舞曲》では、マリンバがより頻繁にソリストとしての役割を担う。

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