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47 ヴァシレナ·セラフィモヴァ | アルデオ四重奏団 印象主義の色調を帯びた同曲は、ドビュッシーの影響を感じさせる。その構造は、一つ の音楽的細胞—舞踊に基づく一種のライトモチーフ—によって支えられており、この細胞 が控えめながらも全4楽章に浸透している。編曲版では全楽章を通じて、マリンバが際 立たせる東洋風のモチーフが芳しい香りを放ち、その音色が弦楽器と溶け合う。第1楽章 〈Assez animé(かなり活き活きと)〉は、豊かな叙情性によって自由で踊るような筆致を 印象づけつつ、リズムの急変を引き起こす。第2楽章〈Animé(活き活きと)〉では、繊細な脈 動が際立つ。旋律線のしなやかさは、本盤の奏者たち曰く「内なるリズム」、「フレーズを息 づかせる有機的な次元」によるものだ。この楽器間の錬金術ともいえる効果は、緩徐楽章 〈Assez lente, sans traîne(rかなり緩やかに、引きずらずに)〉でも見出される。明瞭で優 美な旋律は、穏やかに揺れるリズムと、常に節度のあるデクラメーション(朗唱)に寄り添 う。終楽章〈Très animé(きわめて活き活きと)〉は、気品にあふれながらも、敏捷でユーモ ラスだ。この楽章の幕開けを担う独創的なピツィカート群は、マリンバ独特のくぐもった音 を生む奏法に溶け込む。皮肉とは無縁の、喜びに輝かんばかりの音楽は、ラヴェルを彷彿 させる。「この遊び心あふれる性格は、マリンバの演奏スタイルに固有なものです。それは 私たちにとって、ジャン·クラが遠方への旅のさなかに接したエキゾチックな世界に通ずる 新たな音色を見出す助けとなります」と、本盤の奏者たちは述べている。

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