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57 ドミニコ会修道院 ドミニコ会修道院は、ヴォージュ山脈のふもとゲブヴィレールに位置しており、そのゴシッ ク建築(14世紀)ゆえに、アルザス地方の重要な史跡の一つとみなされている。現在は宗 教施設としての役割は担っておらず、音楽、デジタル·アート、パフォーマンスに特化した文 化施設として複数のホールを提供している。500席の“Ne(f 身廊)”は優れた音響を誇る オーディトリウムであり、“Réfectoire d’Été(夏期食堂)”は、“Au Sorgenfre(i気ま ま)”と名づけられたキャバレーを擁する。また地下は、ジャズ·クラブ兼ナイト·クラブとして 使用されている。 現代に確(しか)と根ざす文化施設として、視聴覚クリエーション·ラボも有しており、毎年デ ジタル·インスタレーションの製作をとおして種々の演目を引き立てている。また同ラボで展 開されているジオデシック·ドーム製作は、世界でも稀な取り組みである。 ヘヴィメタルからクラシックまで、ワールド·ミュージックからジャズまで、ポップスからエレク トロ·ミュージックまで、多岐にわたるプログラミングは、年間を通じて多様性の芽を育み、 開かれた精神、表現の自由、互いへのリスペクトを奨励している。 現在、アルザス欧州自治体(CeA)により所有されている。

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