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ラヴェルにちなんでトリオ·パントゥムと名乗るピア ノ三重奏団にとって、初のレコーディング·プログラ ムにラヴェルの作品を含めるのは至極自然な成り 行きだった。とはいえ3人のメンバーたちは、ただ一 つの美学のなかに閉じこもろうとはしない。むしろ 彼らは、好奇心に身を任せ、多様でコントラストに 富んだレパートリーを探求することを選んだ。こう してトリオ·パントゥムは、彼らの名刺代わりの作品 に、ロシア·ロマン派のやや埋もれた作曲家と、チェ コ現代音楽界の新顔の一人を結びつけ、精彩に富 んだデビュー盤を世に出すことになった。

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