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29 エヴァ・ザヴァロ | クレマン・ルフェーヴル 本盤では、ガブリエル·フォーレとカロル·シマノフスキの音楽が並んでいます。このアイデア は、どこからやって来たのですか? エヴァ·ザヴァロ:私がフォーレの《ヴァイオリン·ソナタ第2番》を初めて譜読みしたのは、ち ょうどポーランドの祖母の家に滞在していたときでした。最初は途方に暮れました。フォーレ の書法の多くの要素が解せなかったからです。戸惑いに鼓舞された私は、この作品をより深 く掘り下げていく作業に喜びを見出しました。以来このソナタは、私の心の中に留まり続け たのです。今回デビュー盤の企画にあたり、フランス人でもありポーランド人でもある自分の 二重のアイデンティティを体現するようなアルバムを作りたいと考えました。フォーレとシマ ノフスキを組み合わせるというアイデアは、詩的なひらめきによるものです。2人の作曲家が 共通の感性で結ばれているように感じ、その絆に迫るには“夜”のテーマがふさわしいと思い 至りました。

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