47 ヴァネッサ・ワーグナー ヴァネッサは、多様な、しばしば“催眠性”のある音響世界に 身を浸してきた。その経験を経て、彼女は更なる自由を手に し、すすんで己をさらけだす“新たな自分”へと転じた。 そうして生まれたのが、本盤——おそらく、彼女にとって最も パーソナルなアルバム——である。彼女が本盤のために2年 もの年月をかけて練ったプログラムは、グリーグ、チャイコフ スキー、シベリウス、グリンカの小品が紡いでいく、想像力あ ふれる夢想的な“物語”だ。 ピアノに向かうヴァネッサは、闇と光の物語の作者となり、語 り手となる。
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