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53 テオ・フシュヌレ フォーレは100年前に他界しました。2024年は彼の没後100年に当たります。この節目 は、貴方にとってどのような重要性を持つのでしょうか? テオ・フシュヌレ : フォーレの音楽は、私が初めて抱いた音楽的感情や演奏願望の源泉で す。子供の頃の私は、兄ピエール(ヴァイオリン奏者)と一緒にフォーレの歌曲をさらうこと を夢見ていましたし、私がフォーレの夜想曲を弾き始めたのも、ごく早い時期です。また私 は、パリで初リサイタルを開いた時、プログラムに《夜想曲第3番》を含めました。17歳の時、 すでにフォーレの音楽に夢中だった私は、彼の故郷パミエ[フランス南部アリエージュ]で開 かれたガブリエル・フォーレ国際コンクールに出場し、第1位を受賞しました。審査員長を務 めていらしたのは、傑出したフォーレ弾きとして知られるジャン=フィリップ・コラール氏で す。このコンクールは、私のフォーレの音楽への強い渇望を満たす稀有な機会となりました。 彼の没後100年を記念するプロジェクトは、私にとって絶対に逃してはならない千載一遇の 好機です!

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