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50 ヴィラ=ロボス | ド·ブラジル 本盤には、《ショーロス第2番》のヴィラ=ロボス自身によるピアノ用編曲版が収められて います。フルートとクラリネットが丁々発止と渡り合う原曲は、どのようにピアノ独奏曲に 置き換えられているのでしょうか? 追いかけっこのような曲想です。即興風の二つの声部は、はじめは反対方向を目指します が、中間部に入ると、やや揺れ動くような旋律のもとで合流します。 《ショーロス第2番》のピアノ版は、様式的には《赤ちゃんの家族》に似ていま す。ただし第2番は、作品に独自なヴィジョンをもたらすべく、特殊な音色を探 し求めて奏でるよう私の背中を押します。

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