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46 ヴィラ=ロボス | ド·ブラジル あなたはデビューまもなく、ヴィラ=ロボスら南米を代表する作曲家たちの作品を録音な さいました。なぜ今回、再び南米に目を向けたのですか? ウィレム・ラチュウミア: 昔の“旅の道連れ”と再会したい衝動に駆られました。とりわけ学生 時代に、リヨンの団体“Musique du Temps”の創設者ロジェ・アカールからヴィラ=ロボス の楽曲を任され、演奏していたのです。 ヴィラ=ロボスのピアノ曲との付き合いは、かなり長いということですね? その通りです。特に《ブラジルの詩》を好んで演奏しています。ヴィラ=ロボスの作品の特徴 である、母国の音楽遺産への愛着は、いつも私を魅了してきました。とりわけ、彼が大衆音楽 をもとに書いたピアノ曲には、この上なく独特で想像力豊かな手法が見出されます。そこで はバルトークを彷彿させるようなアプローチによって、民俗性と現代性が結びつけられてい ます。まさにその点において、《子どもの組曲》や《シランダス》や《壊れたオルゴール》は魅力 的です。
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