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61 リエージュ・フィルハーモニー・ホール リエージュ·フィルハーモニー·ホール(旧:リエージュ王立音楽院付属ホール)は、リエー ジュ出身のヴァイオリン奏者ウジェーヌ·イザイの協力を得て1887年に開館した。ルネ サンス期の要素を取り入れた折衷主義の建築様式が特徴で、“イタリア式”のホールの内 装には金色の装飾と赤色のビロードが贅沢に用いられている。同ホールは1998年から 2000年にかけて行われた改修工事を経てリニューアル·オープンした。その1000席を超 える客席は、240席ある1階正面席の他、1階後方席、上階バルコニー席、3列のボックス 席から構成されている。 広大な舞台の後方にそびえるパイプ·オルガンは高名な製作者ピエール·シュヘイヴェンが手 がけたもの(1888)で、2002年から2005年にかけて改修された。壁画(1954)にはベルギ ー出身の作曲家グレトリやセザール·フランクが描かれている。現在、ベルギー王立リエージ ュ·フィルハーモニー管弦楽団(OPRL)の活動拠点であるリエージュ·フィルハーモニー·ホー ルでは、オーケストラ、室内楽団体、古楽奏者たちのレコーディングも盛んに行われている。 フィリップ·ヘレヴェッヘ、ルイ·ラングレ、パスカル·ロフェ、エリック·ル·サージュ、ポール·ダニ エルらの助言や推薦によって、ハルモニア·ムンディ、ユニバーサル、EMIクラシックス、アルフ ァ、ラ·ドルチェ·ヴォルタ等のレーベルが、卓越した音響を誇るリエージュ·フィルハーモニー· ホールを録音会場に選んでいる。
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