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33 ジャン=バティスト·フォンリュプト バレエ音楽――とりわけ本盤に収められている作品は、ピアノ・レパートリーの中でどの ような位置を占めているとお考えですか? バレエ音楽は、ピアノ・レパートリーのれっきとした一部としての地位を確立していると思い ます。もともとは、“上演の際に振付をともなうオーケストラ曲”として書かれたものですが、 なかには、バレエ音楽をもとにピアノ作品をこしらえた作曲家たちもいます。それらは、サロ ンのような場での演奏を想定した単なる編曲や“書き替え”とは次元が異なります。演奏会 用の純然たるピアノ作品として構想され、書き上げられて――あるいは書き直されて―― いるのです。 今回私は、二つの観点からバレエ音楽を選曲しました。すなわち本盤には、 当初はオーケストラ曲として書かれたピアノ曲と、後にオーケストレーション がなされたピアノ曲が収められています。
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