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47 グザヴィエ・フィリップス | セドリック・ティベルギアン お二人は、ガブリエル・フォーレの作品を集めた本盤で、デュオとして初共演なさいまし た。出会いのきっかけは? セドリック・ティベルギアン : お互いの子どもが同じ学校に通っていた縁で出会いました。 二人ともパリ近郊の同じ界隈に住んでいたのですが、はじめはそれを知らなかったのです。 ずいぶん後になって、時おり共演するようになりました。その後、私がパリから遠く離れた場 所に引っ越してからも、定期的に顔を合わせていました。ある日、雑談の中でフォーレの名が 挙がり、二人とも彼の音楽に愛着を抱いていたことから、デュオの話が持ち上がりました。 グザヴィエ・フィリップス : 当初、私は一人の作曲家をテーマに新譜の計画を練っていたの ですが、誰にするか決めかねていました。ちょうどそのときフォーレの話になり、二人とも乗り 気になったのです。有名曲《エレジー》、《子守唄》、《シシリエンヌ》に比べると、二つのチェロ・ ソナタは知名度が低いため、2曲の普及に少しは貢献できるのではないかとも考えました。今 回私たちは、まるで深海に潜り込むように、フォーレの作品に身を浸すことができました。
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