LDV102

ガブリエル・フォーレの音楽は分類不能であり、名状し がたい美を湛えている。私たちは、その誘惑に抗うこと なく、思いもよらぬ魅力を堪能しなければならない。チ ェロの言葉なき声は、甘美さの中に情熱を秘めたフォ ーレの旋律を歌う。グザヴィエ・フィリップスとセドリッ ク・ティベルギアンがフォーレの旋律を我がものにした 瞬間、それは官能性を帯び、白熱し、瑞々しく洗練され た響きの花束となる。《エレジー》も《子守唄》も、いつま でも色あせることはない。そして晩年の2曲のチェロ・ソ ナタには、70歳を超えてなお若々しいフォーレの活力 がみなぎっている!

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