LDV101

アメリカでの最後の作品となるチェロ協奏曲を完成さ せ、1895年にプラハに戻ったドヴォルザークは、さらに 2曲の弦楽四重奏曲、第13番ト長調作品106(B.192 )と第14番変イ長調作品105(B.193)を書き上げる ことになる。この2曲は、彼の最後の室内楽作品であり、 故郷の地を再び踏んだ喜びを響かせている。彼は人生 最後の9年の間にプラハ音楽院で後進の指導に励み、 オペラの創作に邁進し(《悪魔とカーチャ》《ルサルカ》《 アルミダ》)、5曲の交響詩を連作して、その傑出した音 楽活動を締めくくった。

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