LDV17
エルメス四重奏団 27 今回のレコーディングにロベルト・シューマンの全 3 曲の弦楽四重奏曲(作品 41 )を選んだ 経緯をお話しいただけますか? 何よりもまず自分達の喜びのために、特定の作曲家の弦楽四重奏“全曲”という強烈なア イデアを提案しました。シューマンの全 3 曲の弦楽四重奏曲に腰を据えて取り組みたいとい うのは、私達の長年の想いでした。一つのまとまった曲集としての作品 41 は、慣れるまでに 時間を要しますし、完成度を高めるには多大な練習を求められます。それでも作品 41 - 3 は 何度か演奏会で取り上げていましたので、幾分かの経験をすでに積んでいたと言えます。 作品 41 の幻想性、官能性、感情のほとばしりは、私 達に音楽的に通ずるものがありますし、それぞれ の曲の間にみられる進展にも惹かれました。
RkJQdWJsaXNoZXIy OTAwOTQx